6月に入って、東京もいよいよ梅雨入りしました。
曇り空や長く続く雨は心まで沈みがちですが、
雨降りの時だけやってくる静けさや
紫陽花の雨に濡れた可憐な佇まいや
その時だけ現れる景色も、案外特別なもののように思います。
ikueは、材料のほとんどが紙のピアスです。
紙と雨は本来、あまり相性が良いとは言えないと思います。
でも日本ではその昔、紙からできた和傘で雨をしのいでいたんですよね。
水気に弱い紙で傘を、なんでだろう。
すこし調べてみると、
和傘は竹や木で骨組みしたものに和紙を張り、
その和紙に防水効果を持たせるために植物性油を塗布する
「油引き」という作業をするそうです。
油を引いたあと天日で干し、2週間前後で硬化させるとのこと。
丁寧に段階を踏んで作れば、紙でも雨に耐えることが昔から発明されていたんですね。
ikueも和傘同様に紙から生まれたものですが、
晴れの日はもちろん雨の日にも同じように楽しんで使ってもらえるものにしたい。
という思いから、水気への耐性テストを何度も何度も繰り返してきました。
様々な耐水材の中で、最も撥水・防水・防湿に優れ、
人体にも影響のないフッ素コーティング材を使用し、
湿気がある時など、様々なケースでもある程度の耐性を持っています。
紙だからと遠くにやらずに、
梅雨の時期もぜひikueを楽しんでもらえたらと思います。